ベッドに入ってたけど、眠れない。
少ししたら、翔兄ちゃんがきた。
「どうかな?眠れそう?ちょっとだけ診させてよ。もしもしするのと、のどみるだけ、他には何にもしないから。それだけだったら頑張れるかな?」
「ううん。無理・・・」
「熱高かったから、ちょっと診てから薬考えたいんだけどなぁ。かあさん、真奈ちゃんの既往とか聞いてる?」
「真奈ちゃん、小さい頃は喘息とかアトピーとかあったらしいわよ。あと、風邪引いたり、熱出したりしやすいって聞いてるよ。」
「ふーん。真奈ちゃん、喘息とかは最近は出てない?」
「うん、もう治ったよ。」
「そうか。ねぇ、ちょっとだけ、もしもしだけさせて」といいながら布団をめくられ、パジャマも少しめくられた。
「ううん、いや・・・」涙が浮かんできたけど、おかまいなしに、翔兄ちゃんは聴診器をあててきた。
「ゆっくり息してごらん。すーはーって、うん、そうだよ、できてるよ。じゃ、次はアーンってできるかぁ?大きくあけてほしいなぁ、もう少し、頑張って・・・よし、いいよ。少し赤くなってるね。風邪引いたんだろうね。」って言ってから、おばさんと薬の話をしてた。
ママがおばさんに家に置いてた薬を預けてたらしい。
薬は3種類あったらしくて、その中から翔兄ちゃんが選んで、飲むように言われた。見たら、大嫌いな粉薬だった。「それ嫌い、飲めない。」って言った。
「真奈ちゃん、これ熱下げるお薬だよ。これ飲んで寝た方がらくだと思うよ。ほら、頑張って・・・」と翔兄ちゃんに薬を口に入れられ、水を渡された。
苦くって涙が出て来たけど、なんとか飲み込めた。

「よし、よく頑張った。明日の朝、様子見てからかな?じゃ、おやすみ。」
翔兄ちゃんは部屋を出て行った。おばさんは眠るまでいてくれるって・・・
おばさんと少し話ししていたら、いつの間にか眠ってた。