午後から、熱のさがっていない友兄ちゃんと熱が出ちゃった私は、おばさんに病院に連れて来られた。
友兄ちゃんと並んで座って待ってたけど、待合室は人がすごく多い。大分、長く待つことになりそうだなぁって思ってた。

どれくらいか、待った頃、看護師さんが「青井さん、青井友くん、青井真奈さん・・・」と来た。
熱を計るように言われ、体温計をそれぞれ渡された。
友兄ちゃんが39度2分で、私は39度6分だった。
「二人とも高熱ですね。次なんですが、いま、青井先生の診察室、時間かかっているので、もう少し待っててください。」って看護師さんが言って診察室に入っていった。

少ししたら、ようやく呼ばれた。
二人一緒に呼ばれたので、一緒に行った。

「大分、待った?真奈ちゃんも熱でちゃったか?どっちから診る?」
「私、あとでいい。」って言ったら、翔兄ちゃんが笑いながら、「じゃ、友からな。真奈ちゃんはそっちのイスに座ってて。友は服あげて・・・。深呼吸して・・・はい、いいよ。背中向けて・・・はい、のど診るから、口開けて・・・アーって声だして・・・はい、いいよ。」
「友、食欲はあるか?」
「あんまりないというか昼は食べれなかった。」
「そっか、わかった。じゃ、次は真奈ちゃん、友とイス代わって・・・」
「はい、真奈ちゃん、服少しあげるよ。大丈夫だよ、ちょっと音聞くだけだからね。はい、ゆっくり息してごらん・・・うん、いいよ。背中むけるよ、・・・はい、いいよ。のど診るからね。アーンってして・・・はい、いいよ。真奈ちゃんは、お昼ご飯食べた?」
「ううん、ほとんど’食べてない。」
「水分は、どうかな?飲み込むの痛い?」
「うん・・・」
「よし、二人とも、点滴して様子見よう。奥のベッドに行って・・・。」
「・・・涙・・・」
「真奈ちゃん、怖くなっちゃった?大丈夫だよ。痛いのはちょっとだけだからね。」