先生に送ってもらって帰ったらちょうど、おばさんが買い物から帰ってきて玄関で一緒になった。
おばさんと先生が少し話しして、先生が帰っていった。

「真奈ちゃん,大変だったわね。市民病院にこれから行きましょう。」
「本当に行かなきゃダメ?」

おばさんと友兄ちゃんに後から傷が膿んだりしたらいけないからって説得されて病院にきた。

外科なんて初めてだし、ドキドキしながら待ってた。

しばらく待ってたら、たまたま、翔兄ちゃんが通りかかって、「あれ?真奈ちゃん、どうしたの?」
「学校でこけちゃって・・・」
「病院くるほどひどいの?」
「保健の先生は、ちょっと深いから行った方がいいって・・・何か痛いことするかなぁ?」
話してたら、診察室が開いて呼ばれた。
翔兄ちゃんが一緒に行ってやろうってついてきてくれたから、おばさんと翔兄ちゃんと私の3人で診察室に入った。

「こんにちは、お待たせしました。あれ、青井先生も・・・」
「お世話になります。従兄弟なんですよ。真奈ちゃん、病院嫌いで恐がりなんで、よろしくお願いします。」
「じゃ、ガーゼとるね。あぁ、たしかにちょっと深いかな?生食でもう一度洗いますね。」
ベッドに寝かされて、膝が見えなくなった。
「ちょっとしみるよ・・・」
冷たいものがかかってしみた「痛い!・・・涙・・・」
「麻酔しようね。チクってするけどちょっと我慢だよ・・・」って聞こえてすぐ、チクってきた。
「いっ、痛い痛い!!うー涙・・・」涙がぼろぼろ出てきた。
「もう、痛くないからね。5針くらいかな、縫いますね。ちょっと深いから縫ったほうが早くなおるからね。」
痛くはなくなったけど、こわくって涙がとまらなかった。