残り物には福がある？

「えっと……今日は、瑠璃ちゃん……お休み……なんだよね？」
「うんそうだよ。でも……ちょっとお出かけできないねー」
　まあ、あれから少し経ったけど、歩いて出かけるなんて、ちょっと無理だ。
　せっかくのお休みなのに、残念。
「あ、あの……マッサージ、してあげようか？」
「できるの？」
　こくんと、頷いてナオ君は続ける。
「せっかくだし……その、ちょっと違う場所に行って……マッサージ、しない？」
「違う、場所？」
「とっても……眺めがいいから」
　こくこくと頷くナオ君に言われるままに、私はナオ君の補助も借りて、着替えて、出かけることにしました。