「いっただきまーすっ!」
 あの後、ナオ君は生姜湯スープと、目玉焼き、それとフレンチトーストを持って私のところに来てくれた。少し経っていたけれど、あまり腰がいうことを利かないので、ナオ君に支えてもらって、ベッド下のテーブルまで運んでもらって。
 そして、遅い朝ごはんをいただく。
「わあ……美味しい!」
「……よかった」
 にこっとナオ君の顔が綻ぶ。って、あれ? 眼鏡は?
「……えっと、その……家に置いてきちゃって。あ、なくても大丈夫だから」
 そうだったね、あの眼鏡、伊達だったねー。
 まずは腹ごしらえが先です。
 っていうか、何これ、すっごく美味しいんだけど!!
「……勝手に冷蔵庫にあるもの……勝手に使ってごめんね? 後で補充しておくから」
「ううん、いいよー」
 確か冷蔵庫にあったのって、あんまりなかったような気がする……。きっとナオ君が買ってきたんだと思う。きっとそうだ。