「それに……こんなに濡らしてくれたんだ」
 ぴちゃりと、ナオ君は愛おしそうにベッドに染み付いたそれを掬った。
 って、な、舐めないでっ!!
「は、はずか……しい……よぉ……」
「瑠璃のものはどれも独り占めしたいから。ん……美味し♪」
 いや、美味しいじゃなくって!!
「車は……大丈夫、なの……?」
 その間もナオ君は熱い視線で私を……視姦してる。
「ん、事故は起こさなかったよ。それと、近所の有料駐車場に入れてきたから、路駐に捕まることもなし。問題なし、だよ……」
 ぎしっと、ナオ君は足元から、ゆっくりと這い上がってくるように私の頬に手を伸ばした。
「ごめん、辛い思い、させて……瑠璃」
 そして、目元に残っていた涙を、その舌で舐め取ってくれた。
「もう、泣かなくていいよ。俺はここにいる。だから」
 私を強く抱きしめて、その耳元で甘く囁く。