「もう……泣かなくていいよ」
 生声魅惑ボイスが、一瞬で私の腰を粉砕しました!!
 はうううう!! 声になりませんっ!! なんか溢れてる気がするけど、何もできませんっ!!
「ま、待っ……」
「その前に、そのパック外そうか」
 えっとその、すっかり忘れてました。はい。
 ぴっとあっという間。ぴりっと痛かったけど、上手に取ってくれました。こういうのって、ゆっくりよりも一気にやった方が……いいんだったっけ?
「やっと、見れた……瑠璃」
 ふぐっ!! 名前を呼ばれるだけで、びくっとしちゃいます。
 っていうか、もう、ベッドに縫い付けられたように動けないよ、はい!
「な、ナオ君……ど、どうやって……来たの?」
 ベッドに座って、がばりとナオ君は布団をはがしました。
 ううう、ちょっと寒っ! って、ああああ!! 今、布団の下は(以下略)よっー!!