残り物には福がある?

「で、どうしてああなっちゃったわけ?」
「えっと……その……」
 まだまだ不機嫌なワイルドナオ君に、私はたじたじ。
「俺、止めようとしたよね?」
 あうう、そういわれると辛いです、ナオ君。
「人が多いところで、あんな風に食べない。音、立てすぎ。思わず俺もいきそ……いや、なんでもない」
 えっと、今、なんて言おうとしました?
「とにかく、公然の場であんなことしたらトラブルに巻き込まれるから、絶対にやるな。特に俺がいないところではな」
 きっと睨まれて、思わず。
「ご、ごめ……なさ……」
 ひっくひっくと鼻をすすりながら、涙が溢れるのを、止められなかった。
 さっきの怖さが、戻ってきたみたいに。