残り物には福がある?

 と、ぼーっとしていたら。
「ねえ。そ・こ・の……かーのじょ♪」
「ふぁい?」
 おっと、もう少しで寝そうになってた。ん? 何の御用ですか、茶髪のお兄さん……達?
 えっと、だぶっとしたストリートスタイルで、私は好きじゃないタイプのファッションスタイル。
 ついでに言うと、鼻ピアスしてる。耳はもちろんだけど、これはきっとヘソもしてるよ。
 いや、そうじゃなくって。
 えっと、何で、にやにやしながら、私を……見てるの、かな?
「こ、こんにちは」
「可愛いねー。今、一人?」
「い、いえ、彼氏、待ってます」
 そう、ナオ君待ってます。美味しいドーナッツも来るんだから。
「でも、彼、なかなか来ないねー?」
 すとんと、私の隣の席に座ってきた。
 どきん。胸が跳ね上がる。ナオ君を見て、どきっとするのと全然違う。