えっと……整理してみようか?
 合コン行って、純朴そうな眼鏡青年、直哉君に出会いました。
 ついでもって、私の愚痴を聞いてもらって……いやいや、肝心なの忘れてる!
 そう、ベッドイン確定したってことで!!

 思わず、じっと見つめてしまう。
 見事なスライディング土下座。
 えっとその? まあ、よくよく考えてみたら、私も酒の勢いでやっちゃったし……。
「責任はしっかり取らせていただきますから!!」
 ぐぐーっと頭を下げて、そんなことを言ってます。直哉君。
「あ、あの……」
「な、なんですか?」
 こほんと息を整えてから。
「まずは、その土下座、いいから」
「で、でも……」
「そんなんじゃ、これからのこと、話せないよ。一応、私のこれからのこと、話すんでしょ?」
「………」
 しばしの沈黙の後、直哉君は恐る恐る顔を上げてくれました。
「ありがと。で、ついでに……お風呂というかシャワーでいいから、貸してくれる? やっぱり、少し洗いたい」
「あの、綺麗に拭いておきましたけど……足りませんでしたか?」
 あ、なるほど。いろいろやった割には綺麗だと思った。