………って、あれ?
 でもなんか、あれだけやったのに、このベッド、綺麗じゃない?
 ついでにいうと、私、汗、そんなにかいてない?

 そう思ってると。
 コンコンと、ノックの後、部屋の扉が開きました。
「あ、あの……もう、起き、ました……?」
 おずおずと、地味ーな直哉君が、そおっと顔出すように入ってきました。
 私の方を怖がるように。

 おいおい、あのワイルドさは何処へいったんだ。
 いやそうじゃなくって。
「こ、これ……どゆこと?」
「ごごごご、ごめんなさいっ!!」
 すさあああと、直哉君はスライディング土下座をした。
 とっても見事に。