「はぁはぁ……はふん、あうっ……」
 でも、それはすぐに終わってしまった。ぬるりと、彼の舌がそこから抜けてしまう。
「ん、こんな感じ、か……」
 名残惜しそうに唇を見つめていると、彼はそのまま濡れた唇でキスしてくれた。
「あのさ、もう俺、抑えられないから」
 ああ、来るんだ。なら、早くして。
「いい……よ……はやく……ほし……」
 もう、私の蜜壷も堪らない。堪えられない。欲しくて堪らない。
 だって、イきそうでイかないんだもの。
 蛇の生殺しみたいなもんよ。
 だから、私は、やってしまったんだ。
 ゴムを用意する手をぐいっと引っ張って、私に宛がってしまった。
 彼のそれを。