裕人と別れ、河原の方へ向かった



もうすぐ花火が始まるということで
人混みから少し離れたとこで見ようと思った



夜空を見ながら頭の中でいろいろ考えているとカサカサという音がした



音のした方を見てみるとそこに公園があり気になったのでのぞいてみた



2人の人影が見え誰だろうと思い見てみると、ちょうど花火が始まり光が当たった



「え…」



そこにいたのは浴衣姿の美優ちゃんと……棗。



どうして2人が…



そう思った直後美優ちゃんは棗に抱きついた



その光景に動けなくなりただ呆然と見ているあたし。



やっぱり付き合ってるのかな…
そう思うと何故か涙が流れてくる



なんで…あたしのこと好きって言ったじゃん
なのに…なんで抱き合ってんの?



涙は止まらずただあたしは立ってみてるだけ



あたしはわかってしまったんだ…



―――――自分の気持ちに…棗が好きってことを…。