「夏希?」



突然離された手に疑問を抱く裕人



「ご、ごめん!ちょっと人に酔っちゃったから先に帰るね!みんなにごめんっていっといて!!」



「は?!ちょ、おい夏希!!」



裕人の声を無視してあたしは裕人のそばを離れるために走った



あたしなんでこんなに最悪な人間なんだろう…



裕人と手を繋いだだけで彼女になれた気分になった
だけど、奈々とキスしている裕人が浮かんでしまった。



裕人に優しくしてほしくなかった…
期待してしまうから…



どうしてだろ…
最近裕人のことあんま考えなかったのに…
まだ…好きなのかな…



だけど、なんとなく好きではないと思った



どんなに前見たくずっと裕人の
そばにいたいと思わなくなった



あたしが今そばにいたいのは…