なんでそんなに優しくするの?
裕人だってそうだった…
「あたし裕人のこと好き…だけど、裕人にとってあたしは特別な存在なんかじゃなかった」
鼻声で小さく言う
棗はあたしの体をゆっくり離し、あたしたちは見つめ合うかたちに
「俺があいつを忘れさせてやるよ」
「え…」
「俺はお前が好きだ」
棗があたしのこと…
だけどあたしは裕人が好きなんだもん
「裕人のこと好きな状態で棗の気持ちには答えられない…」
ごめんという気持ちで頭を下げ、ふと上を向くと棗は強気な顔で言った
「さっきも言った。俺が忘れさせる」
その言葉を聞き棗と目を合わせる
忘れさせるってどーゆうこと?
「お前の心を裕人じゃなくて俺で埋めてやるよ。お前は勝手にあいつのこと好きでいろ、俺も勝手にお前のこと好きでいる」
