今日は、初めて翔と、学校に二人きりで
いった。
「お前緊張してんの?」
あたし、顔真っ赤なんだ…。
だって、こんなに好きな人と学校に二人きりでいくなんて初めてなんだもん。

「おーい?聞いてる?」
あ、やば…

聞いてなかったよ。

「ん?なに?」

「聞いとけよ!ばーか。」

「馬鹿ぢゃないもん!」

当たり前のように話して
当たり前のようにあんたが隣にいる。
あたしはどれだけ望んだことがかなっているんだろう(笑)



学校の門でお別れだった。
隣の高校は、やっぱり寂しいよ。
でも、また会えるって思うといつもより
気持ちがこの空のように晴れていた。
今日は、雲一つない晴天だ。


学校にいくと隣のクラスの
女の子から、話しかけられた。
「ねー、千春ちゃんだよね?あたしの翔をとった。」

「え?」

「とぼけないでよ!
つきあってるんでしょ?」


「あんたなんか消えちゃえ。」

その時は、気づかなかった。
その子があのあんたと歩いてたあの子だったなんて…。