庭に出てみたら、誰かが人を剣にぶっ刺して、庭の石に乗っていた。
「誰だアンタ。」
一応聞く。
そしたら、
「名前を名乗るときは自分からお願いします。」
と、冷静に答えてきた。
「神ノ上に来て私の存在を知らない奴は初めてだ。」
「私、来たばっかですし。」
来たばっか?
まさかあのこの頃外から来てる人間か?
と思ったらどこからか分からないけどすごく高い声が聞こえた。
「貴方の役目終わりでーす」
聞こえた瞬間、石に乗っていた奴は、赤い液体を口から吐き出して倒れた。
「おい!大丈夫か?」
声をかけても、もう死んでいた。
「貴方が高野 凛さんですよね?」
振り向いたら、この頃来た人間がいた。
「そうだけど、ここのルール。知らないのかしら?」
「他人の敷地に無断で入るな。ってルールですか?」
「知ってるんだったらアンタはここで死ぬよ?」
「私、殺されませんから。」
意味が分からないことを言って目の前からアイツは消えた。
「誰だよアイツ。なぁ海戸」
と言って振り返ったら、
「逃げろ!!」
海戸が大声を上げていた。
「えっ?」
海戸の髪の毛が誰かにつかまれていた。
よく見ると、さっきまで私の目の前にいたあいつだった。
「何してんだテメー」
「言いましたよね?私、殺されないって」
そういうと海戸の髪の毛を掴んだまま後ろに下がる。
「早く逃げろ!凛!」
「海戸を置いて逃げられない!」
そう叫ぶと、
「あぁ…海戸君って言うんだぁ。キミ」
「なんだよ」
「君の事気に入った。」
「はぁ?」
「彼女のことを思ってるんだよね?僕に殺されないようにって」
「そうだよ!」
「大丈夫だよ。彼女のことは殺さない。今日は。」
そう言って、アイツは海戸の髪の毛を掴んだままどこかに消えた。
海戸も一緒に消えた。