私、心愛が高校入学する頃



パパが仕事で心が出かけている間、ママと2人でお話をしていた。







「ママはパパのどこを好きになったの?」



若「え?
いきなりどうしたの?」



「聞きたくなったの。」



若「そうねー……ママもよくわかんないかな。
でもね、ママが大変な時はいつも助けてくれたのよ。

初めはパパの事なんて眼中になかったのよ?
むしろうっとうしいってくらい思ってたかもしれないな…。」



「うっとうしいのに結婚したの?」



若「結婚した時は大好きだったわよ。
段々とパパがいないと駄目な自分に気づいたの。

色々助けてくれたの。
私の変化にもいち早く気づいてくれて…私なんかには勿体ないくらいよ。」



ふふっと幸せそうに微笑みながら話すママ…
私もこんな風に幸せになりたいな…。



若「大丈夫よ。
心愛にもきっと素敵な人があらわれるわ。
決して焦っちゃ駄目よ?


ちゃんとその人自身を見て決めなさいね。」



中には体と顔がよければいいって言う男もいるんだしね、とママは苦笑しながら言う。
確かに男も女も顔、体、金、地位があればなんだっていいって考えの人ばかりだと思う。



現に私もそんな人とたくさん出会ってきた。



「わかってる。
私、ママみたいに大切な人見つけて幸せになりたい!!」



若「なれるわよ。
なんてったってママの子なんだから。」




本当にママは綺麗だ。
……言っとくけどマザコンとかではないからね。

ママはパパ自身をちゃんと愛してる。
見た目も綺麗だけど、中身も本当に綺麗。




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