俺達が産まれてから十七年とちょっとが経過した。
高校三年になった。



そして俺、心は騎龍という暴走族で総長をしている。
騎龍とは全国でトップレベルに位置する暴走族で、父さんも昔そこの総長をしていたことがあるとか……。
母さんは父さんが族だったことは知っているが騎龍だということは知らないみたい。


実は俺が暴走族に入るのには条件がいくつもあった。













育「…暴走族だと?」



「あぁ。
いいだろ?」



若「あんまり入ってほしくないんだけど…。

危ないし、女にだらしなくなるし…。」



「女にだらしなくなる?」



若「そうよ。
ただでさえ心は顔が良いんだからもっと周りにキャーキャー言われて、調子乗って色んな子に手出したりするようになっちゃうわ。


育斗もそうだったみたいだし。
まぁどこの暴走族だったかは知らないけど…。」



育「昔の話だ。
今はお前だけだろうが。



…別にいいが条件がある。」




「…何?」




すると今まで以上に真剣な表情で俺を見てきた。
妙な緊張感が……。




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