そしてやっとのことお互い名前を考え出し、紙に書いた。
育「んじゃまず俺から言うな。」
育斗は書いた紙を渡してくれた。
育「"心(シン)"だ。
男なら俺の後を継ぐ事になると思う。
けど、それでも真っすぐな心をもっていて欲しいんだ。
まぁありきたりな名前だけど悪くねぇだろ?」
「うん。
むしろすごくいいと思う。
次は私ね。」
今度は私が書いた紙を手渡した。
「私が考えた名前は"心愛(ココア)"だよ。
心からたくさんの人を愛し、愛される子になって欲しい。
そう思って考えたんだよ。」
育「いいじゃねぇか。
つか両方"心"ってついてるな。」
「あ……ほんとだね。
でも心って大事だしいいんじゃない?」
育「あぁ。」
名前を書いた紙は部屋の壁に貼ることにした。
そしてそれを見るたびに顔がにやけてしまう自分がいる…。
だって嬉しいんだもん!!
その気持ちは育斗も同じみたいで、育斗も見るたびにやけている。
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