育「何が不満なんだ?
俺が気に入らねぇことがあるなら直す。
だから言ってくれよ…な?」



「ちがう…育斗が悪いんじゃないの……。
私が駄目なのっ…。」



育「…どういう意味だ?」



「……言えない。」



育斗は黙り込む私をそっと優しく抱しめてきた。
その暖かさに涙がさらに止まらなくなった。



育「俺ら夫婦だろ?
…ともに苦しみを分かち合っていくもんじゃねぇのか?


話してくれよ…若葉。」




この人なら…育斗なら…受け入れてくれる……。
そう思い、思い切って言うことにした。







「私ね……子供…出来ない体かもしれないの……。」



育「は…?」




泣きながらもゆっくり今までの事を話した。
その間育斗はずっと抱しめていてくれていた。



本当に…暖かい……。







「…いっ……ごめんなさい……。」





ただただ謝り続けた。
そんな私を落ち着かせる為か、育斗は優しくキスしてきた。




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