私は今、ベッドに潜り込んでいます。




育「若葉…?
どうしたんだよ…?」



「…なんでもない。」



育「体調悪いのか?」



「…なんでもない。」



育「…とりあえず仕事行ってくるからな。
ちゃんと飯食えよ。」



そう言って育斗は部屋から出て行った。
元はといえば育斗のせいなのに…


私は見たんだからねっ!!





……それは昨日の夕方の出来事だった。
育斗は仕事で外で晩御飯を食べるという事だったので久し振りに1人でご飯を食べに行こうと外へ出た。

何食べようか迷いながら街を歩いていると腕を組んでいるカップルが目に入った。
ふと横顔を見ると正真正銘育斗だった。
隣りには茶髪でパーマをあててる女性がいた。



仕事…じゃなかったの……?
こっそり後をつけてみた。



距離があるせいか、会話までは聞こえなかったけどついて行くとある建物の中に入っていった。



「え……。」




そこはどうみてもラブホテルだった。



仲良く腕を組み、そして中に入っていった。
そして晩ご飯は外で食べると言っていたから家に帰って来るのもおそいのだろう…。




「幸せにしてやるって言ったくせにっ……。」




目に涙を溜めながら走って家に帰った。
そこからは始めに言ったとおり、ベッドに潜り込んでいる。




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