急いで声がした部屋に入ると、若葉が笹熊であろう男に押し倒されていた。
若葉は俺の顔を見て安心したのか眼から涙が零れ落ちた。
それを見た瞬間俺の怒りが最高になった。
「てめぇ…誰の女に手ぇだしてんだ、あ"ぁ"!?」
俺の殺気に思い切りびびっている笹熊。
まじ殺してぇっ…。
笹「は…花森組の…っ!?」
「若葉は俺の女だ。
手ぇ出して無事でいれると思うなよ?」
笹「え…すっすいませんでした!!
花森組組長の女だと知らなかったんです!!
もう二度とこんなことしません!!
許して下さい!!」
「俺が許すとでも思ってんのか?
……連れて行け。」
俺の言葉についてきていた1人の組員が笹熊を引きずりながら連れて行った。
俺はすぐに若葉の元に行き、抱しめた。
「遅くなって悪い…。」
若「うぅん…来てくれて、助けてくれてありがとう。
私、駄目だね…キャバ嬢やってた時はさっとこういうのは回避できてたのに……。
私弱くなったな……」
ぼそっと言った若葉をさらに強く抱しめた。
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