夏生からの返事はなかった。

読んでもらえたのかも

分からない。

「七瀬、やっぱり口で言った方がいいよ」

「いいのこれで、これが夏生の出した答えなんだよ」

返事がないってことは、

私を好きじゃないって事。

分かってたよ。

だってさ、あんなキツ言い方しといて

今更好きですとか

虫がよすぎるでしょ?

「さぁ、次にむけて頑張ろう!」

私の学校には二回体育祭がある。

もうすぐ、その時期だ。

私は今回もリレーのアンカーになった。

この姿を見て貰いたいのは

夏生だけ。

絶対一位になって

もう一回気持ちを伝えよう。

そう決めていた。