さよならまでの49日

と思ったときには、もう遅かった。

ドンと背中を押され私は、体育倉庫の中に倒れこんだ

立ち上がったときには、もう遅かった。

ドアは、閉められ鍵も閉められていた。

あ~あ

やっちゃった..

なんでもっとはやくきずかなかったんだろう?

あたしって馬鹿だ..

もう自分で自分がいやになる

そうだ、優斗に電話をかけよう

でも、気がついた

私は、かばんを教室に置いてきてしまった。

電話かけられないじゃん..

しょうがないから私は、扉をたたきながら

助けを求めた。

「だれか助けてだれかだれか」

叫んではみたが、なにしろここはとっても

人気がないところだったから..

それでも、だれか通るかもしれないと思って

ずっと叫び続けた。

そして、ついに声が出なくなってしまった。

もう、だめだ。

今日は、金曜日。

運が悪ければ月曜日までここに居なければいけない

そう思うと急に悲しくなって

泣きじゃくった。

泣いて泣いて泣いてこれでもかってくらい泣いた

でも、泣くのにも疲れ果てその場にじっとしていた

もうこのまま死んでしまうんだと思った。

だれにも、見つからず私は死ぬんだと思った。

お父さん、お母さんさようなら

私を生んでくれてありがとう

そして優斗ありがとう

私なんかと一緒に遊んだり登下校してくれて

もっともっと優斗と一緒に居たかった。

もうなにもかもあきらめたとき

ドアが静かに開いた。

そこには、一番みたかった最高の笑顔があった。

優斗は、

「やっと見つけた」

「靴やかばんはあるのに優花がいないからすっと

 探してたんだ」

と優しく言った。

泣きつかれて涙は、涸れていたと思ったが

また、あふれてきた。

私は泣きながら

「私このままみんなに忘れられて死んじゃうんだと

思ったよぉ~」

と言った。

すると、優斗が

「バ~カ」

「俺の大事な人をそう簡単に死なせて
 
 たまっかよ!」

と笑顔で言った。

え!?

大事な人?

私、優斗の大事な人になれたの?

すると、また優斗が

「何きょとんとしてんだよ」

「お前にぶいなぁ~」

「だから、お前のことが好きだって言ってんだよ」

と顔を真っ赤にしながら言った。

びっくりした。

なんて言ったのかよくわからなかった

す、好き!?

「え!?」

「ほんとに!?」

と言ってみた。

「優斗は、こんなときにうそなんか言うかよ!」

と優斗が言った。

私は、優斗に何も言わずに抱きついた。

優斗は、最初びっくりした顔をしていたが

やさしく私を抱きしめてくれた。

こうして私たちは付き合うことになった。