さよならまでの49日

その次の日から

毎日、私の家に優斗が迎えに来るようになった

最初の日は、

優斗は、すこしびっくりしていた

「お前1人暮らしだったのか?」

と言った。

私は、少し恥ずかしかった。

だって貧乏な田舎暮らししてたなんて

言えっこない。

でも、優斗はそれ以上なにも言わなかった。

私の気持ちを察したのだろうか?

私は、優斗のそういう所が好きだ!

あまり追求せずちゃんと人のことを考えてくれる

だから、私は優斗に恋したのだろう

それから、私はいままでよりもっともっと

優斗のことが好きになった。

優斗と居ると幸せな気分になれる。

悲しいことがあっても優斗の笑顔で立ち直ることができる

優斗は私にとって必要不可欠の存在になっていた。

毎日、優斗に待たせないように寝ぼけた顔を

見せないように早起きするようになった。

優斗は、すごくサッカーが上手だ!

サッカーのことは、よく知らないけど

優斗が好きな競技ならとサッカーについて

いっぱい勉強した。

そして、試合の日は

毎日、応援に行った。

ゴールを決めると私に

グーの手を伸ばしてくる

私も、それに合わせて

優斗に手を伸ばす

もう決まりのようになっていた。

しかし、私と優斗の関係をよく思わない人も居た

私は、よく嫌がらせをされた。

でも、優斗は明るく励ましてくれた。

それで、元気が出る。

そして、今日靴箱に行ってみたら靴がなかった

どうしようかと思って目に涙を溜め悩んでいた。

すると、優斗がしゃがみながら言った。

「おい、はだしじゃかえれね~だろ」

「背中に乗れ!」

私は、

「え!?」

「私、重いし..」

「いいから乗れ」

と言った。

私は、しょうがなく優斗の背中に乗った

優斗は、軽々と私を背負い歩き出した。

優斗の背中は、とっても温かかった。

そして、優斗の背中に耳をあてると

優斗の鼓動が聞こえた

なんだか、不意に生きてるって

幸せだなと思った。

こうして、2人が一緒に居る

それが、すごい奇跡のように思えてきた。

優斗の背中に居ると帰り道があっという間だった

もう着いちゃったの

って言ってしまいそうだった。

私は、

「ありがとう」

「重かったでしょ?」

「大丈夫?」

と聞いてみた。

優斗は、

「どこが重いんだよ」

「めっちゃ軽かったぞ」

と言った。

そして、バイバイと言って優斗は帰ってしまった。

体には、まだ優斗の温かさが残っていた。

次の日、優斗が靴をプレゼントしてくれた。

「靴ね~と学校いけね~だろ」

と優斗は言った

私は、昨日おんぶされたことばっかり考えてて

靴を買うのを忘れていた。

優斗には、ホント感謝してもしきれないくらいだった

ほんとに小さなところにも目が届く

すばらしい人だなと思った。

私は、早速プレゼントしてもらった靴を履いた

ふつうの学校靴なのにどんなに高いものよりも

うれしかった

優斗は、照れくさそうに

「さ、履いたらさっさと行くぞ!」

「早くしないと置いてくぞ!」

と言った。

私は、

「は~い」


「ありがとね!!」

「この靴、一生大事にするから!!」

と言った。

優斗は、

「そんな安い靴でいいならいくらでも買ってやるよ」

と言った。

歩いていった。

とっても幸せな気分だった。

それからも、嫌がらせは続いたが優斗が居たから

なんてことなかった。

優斗が励ましてくれる。

それだけでなんにでも耐えられる気がした。

いつもどおり勉強していつもどおり優斗を見つめていた

6時間目終わって私は、トイレに行った。

帰ってくると机の上に紙が置いてあった。

私は、それを開いてみた。

そこには、

[放課後話があるので体育倉庫に1人で

 来て下さい

臼井優斗     ]

と書かれていた。

話って何だろう?

もしかして…

なんていろいろ妄想しながら

体育倉庫に行った。

そこには、誰も居なかった。

まだ来てないのかな?

でも、クラスが同じなのになんで体育倉庫なんだろう?

というかなんで体育倉庫が開いてるんだろう?

ま、まさか..