「ごめんね、まる。私にはいきる希望がなくなっちゃった。」 「クゥーン。」 「まるも一緒に行く?」 「ワンッ!」 「だめだな。やっぱりまるはここに残って。そして...復讐して。私を傷つけた人たちに。なんて、ね?」 「被害者は私だけで十分。」 まると呼ばれているその犬は静かに道を歩いていった。 それを見送る女の子は学校の屋上に向かうため来た道を引き返していった。