「ほんとに迷惑かけてごめんね〜
けんとくんがいてよかったわ〜」

「いや、一緒にいたのに怪我させてしまってすいません…」

「あらいいのよ〜!さきドジだからね
よく怪我しちゃうの〜。わははは〜」


特徴的な笑い声…
お母さん?
と、けんと…?

「あら!さき!
おきたのね?もー大丈夫?」

「お母さん!
私どーしちゃったの?」

やっぱりお母さんだった

「急に走ったりするから自転車とぶつかってこけたのよ!さきはホントにドジなんだから〜」

「今度から気をつけますーっ…
あ、入学式ーーーーーーーー!
ねぇ、入学式は?
おわった?今何時何分?」

「落ち着けって。学校には俺が連絡しといたから。そして今日もう帰っていいってさ」

「そっかー!よかった〜
けんとありがとーね♪」

「おう。明日からは気をつけろよ?」

「わかってるって〜♪」

そう言うと、けんとはまた鼻で笑ってた
いつも、けんとがいてくれて良かったってすごく思う…


この時は、あんなことになるなんて
まだ知らない。