■仮入部

(あぁ、、、ついにこの時が来てしまった。。。)

私は思う、きっといじめられるんだ、と。。。

「━━━━!」

(あの人はあの時のー・・・!)

私の目の前にはいじめメンバーがいた。

「うそ・・・っ」

私は逃げた、まるで豹に捕まえられそうな鹿のように・・・

そして雫のところへ。。。
「るみ?何でそんなに息切らして。。。」
私は雫に抱きついた。。。
「雫ぅ・・・怖い。。。怖いよぅ。。。」
私は一粒、また一粒と涙をこぼしていた。
雫は頭を撫でてくれた。。。
その時に思ったんだ
もし彼氏にするなら、雫みたいな人がいいなって。。。

先生が入ってきた、私はとっさに椅子に座った。

「えー今日から仮入部期間が始まりますよ。
いろいろな部活を楽しんでみてはいかがでしょうか」

仮入部。。。か、、、、

(いろんな部活があるなぁ。。。)
私は部活紹介のプリントを見ていた。
(卓球かぁ。。。いいかも、雫と一緒にしたいしいってみようカナ・・・」

雫たちに誘われて行ったのは明るい部室だった。

笑顔の先輩達。
(先輩ってこんな優しかったっけ・・・)
そう思ってた。
だけどひとつだけ異変を感じたんだ。
「女の先輩がいない。。。」
つい私は口に出してしまった。
すると一人の先輩が、
「あぁ。女の子が入ってくるのは初♪」
と嬉しげに言った。
こっちは全然嬉しくないけど。
「うってみよっかぁー!!」
最初に持たされたのはペン。
持ち方すら知らねーよ、心の中で呟く。
でもテキトーに打ってるうちに腕が上がった。
「次交代かぁ」
そう言った一人の先輩に私は釘付けしちゃったんだ。