「ねぇー篠山さん、ちょっと手伝って欲しいことがあるんだけど、手伝ってくれる?」
「うん…別にいいけど……」
「じゃあ、あたしと一緒にこのダンボール持って来てもらえるかなぁー?」
「……わかった。どこに運ぶの?」
「あたしについてきて」
うんと言うとダンボールを持ってきているようだった。それを待っていると、横にいた優香が心配そうに言ってきた。
「杏里あんた大丈夫?あたしもついていこうか?だっていっつもは話しかけても来ない井本さんだよ…?心配だよー」
優香は優しいし心配性なとこがあるからすぐ持って行ったら帰れると思うし……
「うん!大丈夫だよー♪あたしだってダンボールぐらい持って行けるよー!なにを心配してるんだい?」
「…いやぁーそういうことじゃないんだけど……」
「うん?何か言った??聞こえなか「篠山さん早く行こうよー」
優香が言ったことが聞こえなくて聞こうとしたら井本さんに呼ばれて小走りに井本さんに駆け寄った。
