あの日君の見ていた空




同じ毎日がどこかつまらないと思っていた。

寝て、起きて、学校へ行く。
そんな毎日を過ごしている。

だけど、空だけは毎日違う。
晴れていたり、曇っていたり、時には雨が降ったり。

空がずるいと思ったこともある。


そう考えていると、俺の名前を呼ぶ声。



「・・・け。・・・すけ、高介!」


かなり低い声が耳に入る。


「え?あ、はい!」


すぐに立ち上がると高介の前に
担任の東先生が手を振りながら呼んでいた。


先生の中では一番と言っていいほど
怖い先生でそんな先生がうちの担任になるなんて
よっぽどこのクラスは運が悪い。


「高介は何を考えてたか、
今日の宿題で文章にして書いてくるように。いいな?」


これは別に先生にとっての嫌がらせではない。


この課題は俺だけではなく、他の人にも出してくることが多い。

「あ、はい。。。」

周りが笑った。