そんな文字を映しだすパソコンの雑音がやけに耳に障る。
キーボードから自然と手は離れ、私は声すらも出せそうにない。
そのくらい、急に出されたその言葉は衝撃的だった。
黒い背景は、その文字をより際立たせて、私に見せつけるんだから。
あんなにも馴れ馴れしく話しかけてきたソラが、そんなことを……?
画面上にあるその文字は重みがなくて、だから余計に私は戸惑ってしまう。
けれど、私たちを無視してきたブラックがついに書き込んできた。
【だから最初に言った。ここに呼ばれた人間はみんなワケありなんだ。俺だって、いじめで肩を壊されて、野球ができなくなった】
酷い現実の言葉が並び、思わず息をのむ。
いじめで肩を壊された……?
私なんてものじゃなく、重々しい言葉ばかりが書き込まれ、胸にのしかかる。
でも、私は恐る恐る文字を打ち込んだ。
【全部、本当なの……?】


