キズだらけのぼくらは



でも次の瞬間、ソラの数行にわたる書き込みが現れた。

【私、そんな意味で言ったんじゃないよ。私は、女の子同士仲良くしたかっただけ。ここにはたまにしかアキムさんが人を連れてこないのに、みんないなくなっちゃうの。だからももたんが来て、本当に嬉しかったんだってば……】

どこまでが真実で、どこまでが演技なの……?

【友達いないんだ……。私はなにしてもダメで、迷惑がられる。だからここにしか仲間はいないの。だからお願い、どうか嫌わないで】

私は、下唇をきつく噛み締める。

初めての感覚だった。

胸の奥が少し温かくなって、締め付けられるみたいに喉の奥が苦しくなる。

どうせなら、あからさまな嘘がよかった。

嘘の方が私は、“嘘”として自然と信じることができる。

でも、純粋な真実に見えるものは疑いたくなるの。

どこかに魂胆が、嘘が隠れているのではないかと思って、信じることができなくなるの。