そこにはすでに、2人のユーザーが入室していた。
ソラとブラックという2つの名前だけが連続して並んでいる。
私だけじゃなかったんだ、ここに誘いこまれたのは……。
じゃあ、ここに来ている人たちは、みんなアキムの被害者っていうこと?
私は早速、キーボードの上に手を置いて、素早くタイピングし始めた。
【初めまして。ブログでももたんというネームを使ってやっている者です】
ハンドルネームはここでも、ももたんを使って書きこんだ。
【私はソラです! キラふわダイアリーのももたんですか?】
ソラからすぐに返信が来る。
【はい、そうです。私のこと知っててくれてるなんて嬉しいです~】
【うわぁ、ほんとにももたんなんだ! ブログいつも読んでます!】
ほら、ももたんって名前に反応している。
顔が見えなくても、名前だけで判断しちゃう。
人間なんて単純だ。
すぐ、そんなものに左右されちゃんだから。


