キズだらけのぼくらは



私は、なにげなくスマホを出して、ブログのマイページにログインしてみる。

このところ、しばらくこの動作をしてなかったなとふと気づく。

もう今日で最後になるかもしれないな……。

私は昨日、ブログで自分のすべてを書いたんだ。

騙していたことも、本当の自分のあり様も。

今度こそブログを終わりにするつもりで、全部偽りなく記し、そして最後に【ごめんなさい】と書いて締めくくった。

あのまま終わりにしてもよかったけれど、そのことにまた目をつむったら、私は変わりきれない気がしたの。

ちゃんと、謝るべきだと思ったの。

どんなに厳しいコメントがきても、私はそれをしてからやめるべきなんだ。

私は結愛たちに勘付かれないように、少しうしろを向いて画面に怖々視線を落とした。

そこには、新着コメント3件の文字……。

心の中に不安と恐怖が渦巻いて、タップする親指が震える。

一体、どんな風に責められるんだろう……?

怖くてしょうがないけれど、私は下唇を噛んで耐えながら、コメントを開いた。