でも、足が悪くなった私にまた、ミホちゃんが駆けよってくる。
私は彼女が元気よく差し伸べてくれる手におずおずと手を伸ばす。
その手はミホちゃんの手にがっしりと掴まれて、みんなの輪の中に引っ張られていく。
私はまだ戸惑いながら手を引かれていくけれど、その輪の中にいつの間にか飛びこませられていた。
思わず身をかたくする。
でも、手のひらをギュッと握って、恐る恐る顔をあげた。
周りがキラキラキラキラ輝いている。
周り中に笑顔があったの。
みんなの、あったかい笑顔が。
私の目はなぜか潤む。
「なに泣いてるの? 桃香とは親友でしょ」
足が悪くなっても、もともと地味な私でも、キーホルダーをなくしても、親友はちゃんといた。
綺麗な青空も太陽もかすむくらい、みんなの笑顔があたたかった。


