キズだらけのぼくらは



絶対に届かないか細い声が風にかき消される。

涙は枯れないのに、声はもう枯れた。

わからなくなるほど何回も呼んだけれど、もうこれ以上呼べなかった。

指はすっかり冷え切って、カリカリした落ち葉に手をつく。

落ち葉の音が私を更にさみしくさせる。

このまま、誰も見つけてくれなかったらどうしよう……。

でも、そんな時一筋の明かりが見えたんだ。

私は、目を細めてその黄色っぽい小さな光を見つめる。

「おお、いたぞ! 君だね、羽咲桃香ちゃん! 大丈夫か!?」

警察のおじさんふたりがが駆けよってくる。

「よかったよかった、とにかく無事で。もう大丈夫だよ」

そう言って駆けよってくれたおまわりさんは、よしよしと頭を撫でてくれた。

安心した。

だけど、私が本当に見つけてほしかった相手は友達だったんだ。