私からしてみれば、悲鳴をあげたいくらいのイジメの日々も、ブームみたいに過ぎ去っていく。
決して短い時間ではなかったし、私にとっては本当に地獄みたいな日々だった。
あんなヤツらみんな消えちまえと本気で思った。
だけど、終わるときはくる。
私の心からは一生消えないけれど、日々が流れていくように、イジメもいつか過ぎ去っていく。
私は、下駄箱から出した靴に履き替えて踵を鳴らす。
そして、思うようにならない左足もしっかりと地につかせた。
この足が多少不自由でも、人の足は前に踏み出すためにあるんだ。
私はしっかりと地を蹴って、夕日が眩しい外へと飛び出した。
この足でも十分前には進めるんだ。
足が、前よりも軽い気がした。
するとそんな時、ひとりの男子の人影が見えた。


