「あれはお前に仕掛けた罠だったんだぞ。俺はブラックが関谷だと気づいてから手を組んで、委員長様の化けの皮をはいでやろうとずっと企んできた。それがオフ会だ」
そして、まるでイタズラっ子のように歯を見せて、得意気な笑い声をあげた。
「サイトにやたらと不正アクセスしようとするヤツがいたから、無理と侵入させて、秘密のオフ会の情報を犯人に知らせたんだ。どうだ? 身に覚えがあるだろ?」
彼はスタスタと歩きだし、委員長と10センチほどしか開けずに立ち止まると、スマホの画面を勢いよくつきだしたのである。
「10月1日の放課後、図書室。月がいなくなった夜の初めてのオフ会。俺に写真をとられていることも気づかずに、オフ会をのぞいてたよな。薄笑いまで浮かべて」
委員長はスマホを乱暴に押しのけて、顔を背けた。
私はただ呆然と聞いているだけ。
うけるのは衝撃ばかり。
新太と本郷大翔が手を組んでいることも、オフ会の意図も、なにも知らなかった。
そして、何より信じられないのは、委員長が犯人だったってこと。
たとえウソだったとしても、優しく笑いかけてくれた委員長の顔が思い出される。


