一気に教室の中がざわめきの海になる。
全員の視線の的は、机に寄りかかる委員長とその足下で小さくなっている男子。
私は口を開いたまま、委員長をぼうっと見つめることしかできなかった。
委員長の顔からは笑みが完全に消え、足元の男子に冷酷な眼差しを向けている。
そして、近づきがたいくらいにただただ沈黙している。
「今回の事件も全部、お前の仕業だ。鈴木、黒板にイタズラ書きがされた朝、誰も知らないアカウントから学校のヤツらに俺らの情報をバラまけって、緒方に言われたんだよな?」
新太は小さくなっている男子に、声を低くして聞くと、男子は震えて更に縮みあがった。
けれど、委員長は急に机から離れて新太をキッと睨みつけたのだ。
「鈴木は自分のしたことがバレて怖くなり、僕に罪をなすりつける気なんだ。僕はしていない。変な言いがかりはやめてくれないか。結局証拠もなにもありはしないじゃないか」
委員長は鼻先で軽く笑い、余裕そうに前髪をかきあげた。
「オフ会」
すると、しばらく黙っていた本郷大翔が、閉じていた瞼を面倒そうに押し上げて、声高に叫んだ。


