キズだらけのぼくらは



委員長は、眉のひとつも動かさずに、彼を見下ろしていた。

「これでも言い逃れできるんならしてみろよ」

本郷大翔は、ゆったりと歩きながら教室内に入ってきて、隅の方に立つと薄い唇でせせら笑った。

その笑いが冷た過ぎて、胸がざわつき始める。

でも、委員長はかたい表情のままなにも口を割らずにいた。

「絶対に、自分からは認めないつもりなんだな」

新太は委員長の元へ徐に進み出た。

そして、委員長が寄りかかっている机に、手を力強くつく。

「今回、俺たちの情報を流したのも……、俺のこの肩を壊したのも、思った通り、全部お前の仕業だったんだな、緒方!」

新太の怒声が稲妻のように駆け抜ける。

痛くて痛くて、強い掠れ声。

思わず耳を疑った。