キズだらけのぼくらは



ヒラヒラしたピンクのミニスカートに、黒いキャミ。

高く結いあげたふわふわの短いポニーテール。

まだ小6で、俺よりもずっと背なんてちっこいくせに、ませている俺の妹だ。

『一緒に行くって言ってるんだから素直に返事すればいいのに、ヒロ兄ウザい。私はジャリジャリ君の新しいコンビニ限定味買いに行くの!』

俺は呆れて玄関にしゃがみこみ、黙ってスニーカーをはいた。

でもそんな間にも、海夏はシルバーの細いリボンがついたサンダルを簡単に足にひっかけて、玄関のドアを開け放った。

『ほら、なにぐずぐずしてんの? ヒロ兄速く!』

夏の強すぎる光がさす玄関の外側で、海夏はイタズラっ子のように楽しげに笑い、足踏みをして俺を急かせた。

『はいはい、今行くよ』

まったく、大人ぶった格好をしてもまだまだ子供。

あんな風に俺に言っても買いに行くのはジャリジャリ君。

俺は仕方なく重い腰をあげ、光溢れる外へ出た。

妹の海夏のイタズラっぽい笑顔に苦笑いを漏らしながら。