「さっきの話、どこまで本当なわけ? 秋穂が犯人だっていうのは」
重要なことは、それだけ。
こんな安っぽいことしか言えない彼女たちに、私はこれ以上用はない。
「なにその目。詐欺師のくせに。犯人を知って、今更どうすんの? てか、アンタらみたいな人間、消えればいいのに。汚いから」
汚いから……。
その言葉が頭の中で反響する。
「なによ、それ。汚いのはどっちよ!?」
私は、そう言った彼女の胸ぐらに掴みかかった。
手に精いっぱいの力をこめて彼女の襟元を掴む。
唖然とした顔で私を見下ろす彼女を、私は牙をむいたまま見返した。
「じゃあ、じゃあっ、アンタらはどんだけきれいなの!? 私と大して変わんないでしょ! ううん、私よりもよっぽど汚いねっ」
掴んだ胸ぐらをぐいと引きよせて、尚も吠えるように怒鳴った。
「秋穂と友達やってるくせに、裏じゃこんなことばっか言って。そう思ってるなら直接本人に言えば? 言えもしない大ウソつきが、他人のこと汚いなんて言う資格ない!」


