つい数日前も立ったこの扉の前。
なんで私はここに来てしまったんだろうと、心で苦笑いしてから扉を押し開いた。
ちょっぴり眩しい太陽が、一気に降り注ぐ。
そして目が慣れてきて扉の先を見れば、なんとなく予想していた顔がある。
結愛と新太のうしろ姿……。
私は声を出さずに、その場に立ったままでいた。
ぺたりと座りこんでいる結愛の足は紺色の靴下のみだった。
上履きが履かれていない。
声なんてかけられなかった。
屋上に吹きすさぶ風は私の髪を激しくなびかせて、結愛の苦しそうな泣き声も運んできた。
風が強く吹き付けるせいか、私も苦しくなる。
私は俯いて、潤み始めた目を擦る。
なんで、こんな目にあわなきゃいけないんだろう。
アイツらに悪いことなんかしてないでしょ……。


