でも、そもそも、こんな私をクラスでも中心的な彼女たちのグループに入れてくれると言われた時、私は気づくべきだったんだ。
彼女たちが、私のことを本気で仲間だなんて思っていなかったことくらい。
今も忘れられない。
かたい親友という言葉でつながれた絆が、私の手からするりと簡単に消えた時のことを。
「待って」って泣きっ面で引きとめたあの日の私を……。
信じていた分だけ、辛くて悔しかった。
だけど、どれだけ悔しくても、私はどうしたって彼女たちには敵わないの。
さえない私が頑張ってオシャレをしても、かわいくて自信にあふれた彼女たちには到底勝てない。どうせ笑われるだけ。
ろくな絆じゃないにしろ、彼女たちがもつ友達の数にも、私なんかには勝ってこないの。
元から三軍の私には、小学生の頃のあの子たちにも、秋穂たちにも勝てない。
だから、イジメにただただ耐えて、この日々をやりすごさなきゃならないんだ。
私は、重いため息を漏らす。
長いこと歩いて今自然と立ち止まっている場所は、かたい扉の前だった。


