キズだらけのぼくらは



声に導かれて振り返った先には委員長がいた。

心配そうに眉根を寄せて近づいてくる。

私の胸は静かに高鳴った。

黒板にあんなものを書かれ、秋穂たちに詰め寄られていた時、委員長だけはみんなに強く言ってくれた。

私を、悪く言わなかった。

誰にも優しくて委員長として中立な人だから、そうしてくれたのかもしれないけれど、あの時私の胸は熱くなったんだ。

そんな委員長が私の目の前に立っている。

今日は爽やかな笑顔はなくて神妙な顔をしているけど、まっすぐに通った鼻すじも穏やかな目もとも綺麗で、みんながかっこいいと騒ぐのもよくわかる。

私が少し見上げるくらいの身長も、夏の名残がある小麦色の肌も、女の子ならキュンとする。

私なんかが目を合わせるのは恥ずかしいくらいだ。

「ごめんね。僕じゃみんなをおさえきれなくて……。なにか困ったことされてない? 大丈夫?」

彼は元気なくそう言いながら、真剣な面持ちで私の顔を覗き込んだ。