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夕日のオレンジが目にしみる。

私は窓の手前にある背の低い本棚に手をついて、窓の外に視線を投げていた。

下には相変わらずグラウンドの上で動き回る野球部員がいたけれど、今日はしっかりと窓を閉めている。

私はそんなグラウンドよりも先にある、木々に目を向けた。

もう命の終わりが近づいた木々の葉はこみいっていて、風が吹くと重そうに揺らめいている。

木のうしろには沈みゆく夕日があって、葉は風であおられるたびに、輪郭がキラキラと輝いた。

葉の周りが夕日に炙られているかのように、紅く光っている。

もう、木自体がオレンジの夕日に燃やしつくされそうだった。

葉のわずかな隙間からのぞく光でさえも目が痛くなる。

なんでこうも、私の周りのものは優しくないの……?

私のブログも、大炎上だよ……。

誹謗中傷のコメントの嵐は業火そのもの。

ももたんは、恐ろしい炎に焼き尽くされたんだ。

私は本棚に手をついていたけれど、ギュっと拳を握った。