机の脚が激しく衝突しあい、耳をふさぎたくなるほどの音にみんなが悲鳴を上げてどよめく。
私の背中には痛みが電流のように走るばかりだった。
誰も受け止めてなどくれない。
背中は痛くて、心は押しつぶされそうに痛くて……。
それでも現実は変わらずに、私に襲いかかってくる。
無様に机の下に埋もれて、ボロボロになった私を見下ろすのは、いつだって権力を持つ人なんだ。
「マジ、アンタ壊れてるよ。ネットで一軍気取りするのはさぞや楽しかったんでしょうね?」
しゃがみこんだ秋穂に今度こそ私は捕えられた。
頭皮が痛くなるくらい、前髪を引っ張られる。
そして、アイラインでまっ黒になった秋穂の目が、私の暗い瞳を至近距離で睨みつけた。
私にはもう抗う力がない。
みっともなく濡れていく瞳を秋穂に曝しながら、虚ろに見つめ返すしかなかった。


