キズだらけのぼくらは



私はスマホの画面に表示されているももたんのブログに視線を落とす。

光を放つ画面が映し出す一面のピンクは鬱陶しくて、私は徐に隣にいる結愛に視線を向けた。

無意識に、夢中になって彼女を眺めてしまう。

子供みたいにパクパクと天真爛漫に食べている結愛が眩しいの。

一緒に暗いラウンジにいるのに、結愛は輝いて見えるの。

私と結愛は同じ境遇にある者同士だと、ううん、結愛は私よりも弱い人間だと、そう思っていた。

でも、結愛の方がずっと強いのかもしれない。

手の中で今も光を放って映し出されているのは、アクセス数が減ってしまった私のブログ。

私って、なにがしたかったんだろうね……。

人が簡単に裏切っていくことは知っていたのに、私は偽りの“ももたん”になにを求めているの……?

結愛をみていたらわからなくなった。

本当は彼女みたいに、普通の女の子になりたかったの……?

キズついてもキズついても、人を信じようとするバカに……。