そしてメッセージを開いてみるとそこには、また衝撃的なことが書かれていた。

【あなたを当サイトの極秘オフ会にご招待いたします。日時は10月1日の放課後。ご自身の通う学校の図書室にお集まりください。お越しにならなかった際には、あなたの正体をバラします。では、お持ちしております】

なにこれ……? オフ会への招待状?

私は眩しいスマホの画面を凝視した。

驚くべき箇所はそこじゃない。

“自身の通う学校の図書室に”っていうところだ。

なんで、自分の学校なの? ソラやブラックたちも招待されているの?

それに、私にはオフ会に行かないっていう選択肢が用意されてないんじゃない。

怖くなった私は、震える手でスマホを投げ出した。

投げ出されたスマホは、いまだあのメッセージを表示したまま床に横たわる。

私はそれから視線を外すように首をひねって、あの安っぽい月を見上げた。

あのサイトの入口にあった満月の絵とは似ても似つかない。

今私に見えているあの月は、不敵に口角を釣り上げて笑っているようにしか、見えなくなってしまった。